まずはセルフチェック(あなたは当てはまる?)

次の項目にいくつ当てはまりますか?
- □ 肩が前に入りやすい
- □ 背中が丸まりがち
- □ 肩甲骨が硬いと感じる
- □ 呼吸が浅い
- □ 冷えやすい
- □ 食後にだるくなりやすい
👉 3つ以上当てはまる方は、肘だけでなく“体全体の状態”が関係している可能性が高いです。
「ペンを持つと痛い」「ドアノブを回すと肘に響く」「マッサージをしてもすぐ戻る」
こうした肘の痛み(いわゆるテニス肘・ゴルフ肘など)で悩む方は少なくありません。
多くの人は「肘を使いすぎたから」「炎症があるから」と考えますが、実は肘の痛みが出ている人ほど、肘以外の部分に問題を抱えていることが多いのが現場の実感です。
では、なぜ“肘の痛み”が起こるのでしょうか?
肘が痛くなる本当の原因とは?

一般的には「使いすぎ」「筋肉の炎症」と説明されますが、当院ではもう一段深く見ています。
肘の痛みが出やすい人に共通しやすいのは、次のような体の状態です。
🔹 体の歪みが力のかかり方を偏らせている
例えば、
- 肩が内に入っている
- 背中が丸まりやすい
- 骨盤が傾いている
こうした歪みがあると、腕を使うたびに前腕(肘から先)の筋肉に過剰な負担が集中しやすくなります。
その結果、「肘だけ使いすぎている」ような状態が慢性化します。
🔹 体の“連動性”が崩れている
本来、腕は「肩→肩甲骨→体幹→骨盤」と連動して動きます。
しかし、
- 肩甲骨が動きにくい
- 背中が硬い
- 体幹がうまく使えていない
こうなると、腕だけで動かす癖が強まり、肘まわりの筋肉が悲鳴を上げます。
🔹 自律神経の緊張が筋肉を硬くしている
ストレス、睡眠不足、冷えなどで自律神経が緊張優位になると、筋肉は常に力が入りやすく
なります。
その状態で仕事や家事を続けると、回復しきれないまま肘に負担が蓄積します。
🔹 内臓の負担が体の使い方に影響している
暴飲暴食や睡眠の質の低下が続くと、体幹が支えにくくなり、姿勢が崩れやすくなります。
その結果、腕に頼った動きが増え、肘の痛みが出やすい状態を作ってしまいます。
👉 つまり、肘の痛みは「肘の問題」というより、
“体全体の使い方の問題”として見る必要があるのです。
自宅でできるセルフケア(今すぐできること)

1)前腕の“軽い”セルフリリース(1日1〜2回・1〜2分)
やり方
- 痛い方の前腕(肘から手首の間)を、反対の手の親指でやさしく押す
- 痛気持ちいいくらいの圧で、ゆっくり滑らせる
- 特に硬いところは3〜5秒だけキープ
ポイント(ここが重要)
- 「強くほぐす」ではなく“血流を促す程度”にする
- 痛みが増える場所は避ける
👉 目的:肘そのものを壊すのではなく、前腕の“過緊張”を下げること。
2)手首・前腕の可動性を戻すストレッチ(1日1〜2回)
① 手のひら側(屈筋)ストレッチ
- 肘を伸ばして、手のひらを上に向ける
- 反対の手で指先をゆっくり下に引く
- 20〜30秒×2回
② 手の甲側(伸筋)ストレッチ
- 肘を伸ばして、手の甲を上に向ける
- 指先を軽く手前に引く
- 20〜30秒×2回
コツ
- 肘が曲がらないように伸ばしたまま
- 痛みが出る手前で止める
👉 目的:肘まわりに偏った緊張を“均等化”する。
3)肩甲骨から動かす“腕振り”(1日2セット)
肘だけをケアしても、根本が変わらない人が多いので、最低限ここだけは体全体につなげます。
やり方
- 立った状態で、腕をだらんと垂らす
- 肘は軽く伸ばしたまま、肩甲骨から腕を前後に振る
- 小さく、リズミカルに20回×2セット
意識すること
- 肘や手首で振らない
- 肩甲骨が動く感覚を優先する
👉 目的:
「腕だけで使うクセ → 体幹・肩甲骨から使うクセ」へ戻す。
4)肘を“冷やさない温め方(痛みが強い時)
- 痛みが強い急性期(ズキズキ・熱感がある)→ 冷やす(10分)
- 鈍痛・こわばり・慢性的 → 肘の少し上(前腕)を温める
なぜ“肘そのもの”だけではないのか?
肘は構造上、血流が少ない場所なので、前腕を温めた方が緩みやすいからです。
なぜ整体が必要なのか(自己ケアの限界)

これらのセルフケアは有効ですが、根本原因まで解決できるわけではありません。
なぜなら、
- 自分の体がどの方向に歪んでいるかは分かりにくい
- 肩甲骨や背骨の動きの制限は自分では気づきにくい
- 自律神経や内臓の負担が体にどう影響しているかは自己判断が難しい
からです。
肘の痛みが慢性化している場合、
「どこが原因で、どこを整えれば戻りにくくなるのか」を正しく見立てることが不可欠に
なります。
当院のアプローチ(体を“点”ではなく“全体”で見る)

当院では、肘だけを施術することはありません。
次の視点で体を評価し、アプローチします。
🔹 体の歪みの評価
- 立ち姿勢
- 腕の使い方
- 体幹のバランス
どこに負担が集中しているかを確認します。
🔹 全身の連動性のチェック
- 肩甲骨は動いているか
- 背骨はしなやかか
- 骨盤と体幹は安定しているか
腕がスムーズに動ける土台を整えます。
🔹 内臓の状態への配慮
内臓の疲労が強い場合は、体幹の支えが弱くなりがちなので、そこにもアプローチします。
🔹 自律神経のバランス調整
過度な緊張を下げ、回復しやすい体の状態を作ります。
その結果、
- 姿勢が楽になる
- 腕が軽く動かせる
- 痛みの出方が変わる(戻りにくくなる)
といった体の変化を実感していただくことを目指しています。
まとめ

肘の痛みは、決して「肘だけの問題」ではありません。
体の歪み、全身の連動、自律神経、内臓の状態が重なり合って生まれています。
もしあなたが、
- その場しのぎではなく
- 体そのものを変えて、痛みが出にくい状態を目指したい
と考えているなら、肘だけでなく体全体を見ていくことが大切です。







